最近、マダニに噛まれた人が死亡というニュースを見かけるようになりました。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)と言われるウィルス感染症です。
SFTSウイルスに感染すると6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、食欲低下、嘔気・嘔吐・下痢・腹痛などの消化器症状、頭痛、筋肉痛、意識障害・失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血・下血などの出血症状などを起こして、最悪死に至ります。致死率は10~30%。
現在のところ有効なワクチンも治療薬も無いため、発症した場合は対処療法以外に処置ができません。
2013年1月厚生労働省が感染事例を発表しました。これまでに393名が患者として確認され、そのうち64名が死亡しています。(2018年11月28日時点)
感染経路は、ウィルスを保有しているフタトゲチマダニ等のマダニに直接咬まれること以外に、マダニに噛まれ感染した動物の体液により感染します。また患者の血液、体液との直接感染も報告されています。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染した犬や猫から人間に感染した例も報告されています。
マダニは、草むらや藪などに生息しておりそこを通る動物を待ち構えています。動物が通るとくっつき、そのマダニがSFTSウイルスに感染していると人間も動物も重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染します。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染したマダニに噛まれる
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染した犬猫と接触する
感染経路はこの2つが多いそうなので、野良猫も大変危険です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染したマダニが野良猫に着いていて、自分の敷地の畑や草の生えているところに撒き散らす可能性があります。またマダニは600~6000個もの卵を産み落とします。野良猫の皮膚で卵を生み、自分の敷地でその卵が落ちると・・・
また、野良猫の糞尿を含めた体液からも人間に感染する可能性はあります。
このことから、野良猫を沢山増やす行為は大変危険だと思います。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)以外にも野良猫から感染する可能性のある病気は沢山あります。
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